All in One SEO Pack、Google XML Sitemapsの2つのプラグインだけでSEO対策は十分?
先日、お客様とのやりとりでwordpressのSEO対策の話が出たので、今回はそのことについて書きたいと思います。
wordpressのSEO対策といっても、外部対策は通常サイトと変わらないので割愛します。
問題はSEOの内部対策なのですが、あるお客様が現在ホームページ作成のハルリともう一社で検討している最中で、もう一社が「All in One SEO Pack」と「Google XML Sitemaps」の2つのプラグインをインストールするだけで、wordpressのSEO対策は十分だと言ってるそうです。
お客様はその説明を聞いて納得されたようですが、本当にそれだけで十分なのでしょうか?
2つのプラグインはwordpressでSEO対策を意識する人にとっては定番のプラグインですが、これだけで十分だと本気で思っているのなら、インターネットで誰かがやってた情報を鵜呑みにした浅い知識で、実際にSEO対策を研究したことがないのではないかと思います。
All in One SEO PackのSEO効果
まず、All in One SEO Packですが、タイトルは内部SEOでかなり重要なので、タイトルを編集できるのは良いことですが、わざわざプラグインを使用しなくてもテーマを編集すれば済みます。
また、メタタグの編集も可能になりますが、メタタグがSEO対策に効果的なのは以前の話で、現在ではあまり意味がありません。
なぜなら、現在約90%のシェアを持っているグーグルはメタキーワードを読まないので、メタキーワードを個別に設定しても意味がありません(他の検索エンジンは読むかもしれないので、設定する時間があったら設定した方がいいと思いますが…)
また、メタディスクリプションは、説明文を追加することでクリック率を上げる目的に使うものなので、設定したところで検索順位には影響しないというのが多くの専門家の見解です。
むしろプラグインを使用することで、ページの読み込みが遅くなり、逆にSEO対策としてマイナスになってしまう場合もあります。
こうやって理論的に考えてみると、All in One SEO Packは内部SEO対策にあまり効果がないことがお分かりいただけるかと思います。
Google XML SitemapsのSEO効果
次にGoogle XML Sitemapsですが、ご存知の方が多いでしょうが、サイトマップを自動生成してくれるプラグインです。
サイトマップを生成して、検索エンジンに送信することで、SEO対策になるという考えなのでしょうが、サイトマップをなぜ送信するのか?ということを考えれば、このプラグインがwordpressの内部SEO対策にどれほど効果があるのかわかるかと思います。
サイトマップを検索エンジンに送信する理由はたった一つです。
それは、ホームページの全体像を記したサイトマップを送信すると、クローラーがサイト内を巡回しやすくなり、インデックスを早くするために行います。
以上が2つのプラグインの機能と効果なのですが、SEO対策をわかっている方なら、2つとも内部SEO対策の補助的な(あまり重要でない)部分のプラグインであることがわかっていただけるかと思います。
通常のホームページと同様に、wordpressでも内部SEO対策で重要なのは、むしろそれ以外の部分であり、その重要な部分を無視して、補助的なプラグインで「十分」と思わないようにご注意ください。
その内部SEO対策で「重要な部分」につきましては、いずれ時間がある時でも書きたいと思います。